Sam Lee

1980年イギリス生。ルーツは東欧系ユダヤ人で、父は作家/芸術家、母はオペラ・マニアという音楽的に恵まれた家庭環境で育つ。大学時代はファインアートを専攻し、卒業後は喜劇役者やダンサー、音楽プロモーターなどの活動をしていたが、25歳の時に1950~60年代に録音された伝統音楽の音源を聴き、「恋に落ちた」ことで人生が変わる。ブリテン諸島に昔から住んでいるトラヴェラーズ(漂泊民)のコミュニティに入って教えを乞い、伝承曲を150曲以上習得。2012年にデビュー作『グラウンド・オブ・イッツ・オウン』を発表すると、瞬く間に各方面から絶賛され、セールス的にも大成功を収め、英国では最も栄誉ある賞のひとつ、マーキュリー賞(年間ベスト・アルバム)にノミネートされた。本国イギリスのみならずヨーロッパのワールド/フォーク・ミュージック・シーンで、いま大変な注目を集めている期待の新星である。

http://www.plankton.co.jp/samlee/index.html

◎この10年間にロンドンのシーンから登場した、最も将来有望なフォーク・シンガーのひとり。
『インディペンデント』紙

◎素晴らしいシンガーかつ、魅力的な人物だ。彼は非常に興味深い、風変わりな手法でミュージシャンたちと音楽を作っており、アレンジは、これまでに我々が耳にしてきたどの音楽とも一線を画している
ジョー・ボイド(ハニバル・レコーズ主宰。多数のフォーク作品を手掛けたプロデューサー)

◎『Ground Of Its Own』は素晴らしい。歌は畏怖の念を抱かせ、絶妙!優しくて、絶望に満ちていて、トランス状態にあるかのようで、慈しみ深い。私は天才的閃きを感じる!
/シャーリー・コリンズ(注:大御所フォーク・シンガー、EFDSS会長)

◎サム・リー:フォークの心だ!
エリカ・ワグナー『タイムス』紙

◎極めて自然体でカリスマを備えたパフォーマー。モダンで、しばしばトランス状態に似た、彼の伝統唱歌のアレンジは、例外なくオーディエンスを沈黙させる。
『タイムアウト』誌

◎バンドは、1970年代のクラウトロックのフレイバーを放ちながらフォークを驚くべき形に削り出し、ディスコとブルーグラスの匂いが、サムのバリトン・ボイスに輝かしいバッキングを添えている。
ジュード・ロジャース『ガーディアン』紙

◎伝統的イングリッシュ・フォークソングの成長株だ!
『デイリー・テレグラフ』紙

◎サム・リーは、感動的シンプリシティを伴った、真のエモーショナルな衝撃を与えられる、非常に数少ないアーティストのひとりだ
『ザ・ワイア』誌

◎保守的で教条的なフォークやトラッドのファンの中には、サム・リーの「フォーク・ソング」はあまりにも革新的で個性的すぎて、眉を顰める人がいるかもしれない。しかし30代前半の彼が独自に解釈して演奏するイギリスの伝統音楽は、ほんとうに眩しく素晴らしく才気に溢れている。本人はこの世界のアウトサイダーだと発言しているものの、人々が大昔から歌い、踊り、奏でて来た音楽がこうやって未来へと伝えられるのだと、そのことを最も雄弁に物語る現場に立ち会えた喜びと興奮にぼくは襲われている。
中川五郎

◎人によっては、ワールド・ミュージックの未来をそこにみるかもしれないし、フォーク・ミュージックの行き着く先だと言い切る人もいるかもしれない。エレトクトロニカの新しい可能性をみる人がいてもおかしくないし、音響系の鬼才と紹介する人がいても不思議ではない。彼の歌声から、遠い時間の彼方に潜む人間の叫びを聴き取る人もいるだろう。そのどれにも当てはまるし、どれにもあてはまらない。
終始、静かなトーンで統一されている。深い森を歩き、木々の一つ一つに触れて、その生命にそっと耳を澄ます。そういう細やかさと同時に、空高く浮かぶ雲をひょいとつかみとる大胆さも備え持つ。例えば、そういう音楽を楽しませてくれるのだ。
/天辰保文『intoxicate』誌(vol.102/2013年2月20日発行号)

◎伝統音楽に真摯に向き合い、そのエッセンスを丹念に掬い上げ、抽出した、一種のモダン・アート作品である。
松山晋也(ライナーより)

◎ジェイムス・ブレイク、ベイルート(ザック・コンドン)、そしてサム・リー。この3人の逸材から成るトライアングルを思い浮かべた。この美しい三角形の中には、“懐かしい未来”がある。
渡辺亨

カテゴリー: Blog   パーマリンク

コメントは受け付けていません。